国宝「青不動」を青龍殿奥殿に安置

教科書にも紹介されている「青不動明王二童子像」は、ご身体の色が青黒(しょうこく)なことから通称「青不動」と呼ばれています。平安時代の中期、11世紀頃の製作とされ、我が国仏教絵画史の最高傑作の一つとして、いち早く国宝に指定されました。縦203㎝、横149㎝の絹本礼拝画像で、妄念や煩悩を焼き尽くす不動明王の気迫が拝する者を圧倒します。

国宝本体は奥殿に安置し、手前に精巧に製作された複製をお祀りし、皆様からのお願い事を毎月所定日に護摩供にて祈願しています。
昨今2度の一般公開の折りには、およそ55万人もの皆様におまいりいただきました。

国宝 青不動明王

青不動明王二童子像は、ご身体の色が青黒(しょうこく)なことから通称「青不動」と呼ばれ、日本三大不動画のひとつとして有名です。
製作時期は平安時代の中期、11世紀に当たるとされ、我が国仏教絵画史の最高傑作の一つとして、いち早く国宝に指定されました。大きさは、縦203㎝、横149㎝の大作の絹本礼拝画像です。 
この画像は、絹本の濃茶褐色の地色に、朱と丹で激しく燃え盛り揺れ動くすさまじい炎が画かれ、その中央に剣と絹索を持し、忿怒の相の青不動明王の尊身が厳かに岩の上に座しておられます。妄念や煩悩を焼き尽くす不動明王の気迫が拝する者を圧倒します。
青蓮院では、宮中から下賜されたこの尊像を寺宝中の寺宝として、篤く敬い、尊崇してまいりました。

国宝本体を新築の奥殿に安置し、手前に精巧に製作された複製をお祀りし、皆様からのお願い事を毎月所定日に護摩供にて祈願しています。